O様はいつも車検に来てくださるお客様です。自動車保険もカーサポート高橋にてご加入いただいております。
「エンジンチェックランプが点灯しガラガラという異音と水もれしている」とご連絡がありました。レッカー車でお引き取りに伺い、直ちにレンタカーをご用意いたしました。カーサポート高橋ではレンタカー事業もしておりますので有事の際にはロードサービスから代車手配まで当社の迅速なサービスを受けることができます。
「赤いバッテリー警告灯」の原因を探るため点検をしたところウォーターポンプのガタつきによりファンベルトが切れていることがわかりました。
ウォーターポンプは冷却水を循環させるためのポンプです。三菱iは一本のファンベルトでウォーターポンプとオルタネータとエアコンコンプレッサーをつなぎエンジンの回転数を利用してそれらを駆動させています。
ベルトが切れたことによりオルタネータが発動できなくなり自動車の走行に必要な電力がバッテリーに供給されなくなったためバッテリー警告灯が点灯したと思われます。
O様のお車は走行距離13万㌔ですので経年劣化により故障したと思われます。ウォーターポンプ故障の前兆はわかりにくいと言われておりますが、少しでも異音や水漏れに気付いたら早急に修理が必要です。
冷却水はメーカーにより青や赤などの色がついておりますので水漏れが起きたときにわかりやすいと思います。
O様は以前からガラガラという異音に気付いていらしたそうですがタイヤに何かが挟まっているだけだと思い軽んじていたそうです。
ウォーターポンプのガタつきが、ガタガタとかなり大きいので、だいぶ前に損傷しベルトもスムーズに動いていなかったのではないでしょうか。
冷却水がもれている場合はオーバーヒートにつながる恐れもあり最悪の場合、エンジンが故障してしてしまうこともあります。O様はそうなる前にご連絡いただきよかったと思います。
当社ではオイル交換をしていただくと安全点検サービスがついてきます。
プロの整備士がお車を点検することでトラブルを未然に防ぐことにつながることがありますので定期的なメンテナンスをおススメいたします。
ウォーターポンプを交換しベルトを取り付け冷却水補充するまでの作業時間は80分位です。
ただ三菱i(アイ)の場合、エア抜き作業が構造上大変で時間がかかります。2時間以上はかかりました。
ウォーターポンプ交換で冷却水を抜きますので冷却タンクに冷却水を補充しますが、冷却水に空気だまりがあるとエンジンを冷やすことができなくなりオーバーヒートしてしまうためエア抜きをしっかりやらねばなりません。
アイが構造上エア抜きが大変な理由はエンジンと冷却タンク(コンデンサータンク)が後ろについているため前側にあるラジエター(エア抜きプラグ)までの距離が長いことにあります。
また、アイはエア抜きが不完全な場合、シリンダ―ヘッドの水室内にエアが溜まりオーバーヒートの原因となる可能性がありますので作業ミスにならぬよう適切にエア抜きをする必要があります。
<エア抜きの作業工程>
①コンデンサ―タンクのキャップを閉めて(エア抜きプラグも閉める)回転数を3000回転に上げ30分間レーシングした後、エンジンを停止し冷却水を30分間冷やします。
②ラジエターのエア抜きプラグを開けコンデンサータンクのキャップも開けます。
車が水平なら冷却水がラジエターのプラグ側に吸い込まれていきます。
※これはクルマの構造上ラジエター側が少し高くなっているため温まった空気が上にいくしくみを利用しています。
エア抜きプラグから冷却水が出てくればエアが抜けたという判断になりますのでコンデンサータンクから冷却水を注ぎ足します。
もしも、エア抜きプラグから冷却水が出てこない場合はエアが残っていることになりますので前側(エア抜きプラグ)とコンデンサータンクの2ヶ所から冷却水を足し①から作業をやり直します。
③コンデンサータンクキャップを開け、ラジエターエア抜きプラグは閉めたまま2500回転に上げで60分間レーシングした後、アイドリングを10分間します。
④エンジンを停止し冷却水温度を下げます。
⑤コンデンサータンクの冷却水面がFULLになるよう冷却水を注ぎ足しコンデンサータンクのキャップを閉めます。
⑥終了
当社のお客様は加美郡にお住いの方だけではなく大崎市鳴子町、大崎市岩出山、大崎市三本木、大崎市古川、栗原市、富谷市、仙台市、黒川郡からも来ていただいております。
お客様のご都合によっては引取納車サービスもさせていただいております。まずはご相談ください。
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